お風呂に入ったら、まずかけ湯をして身体をざっと洗い流します。この時、最初に足の裏を洗います。浴槽につかり、上がってひげをそり、身体を洗い、髪を洗い、終わりです。お風呂には朝、入ります。体をきれいにするとともに身体を目覚めさせ、その日一日を活動的に過ごせるように準備します。このため、浴槽ではストレッチをします。
(注意:この記事は科学的根拠に基づいていません)
§ かけ湯は末端から体幹の順に温める
浴槽に入る前にかけ湯をします。身体の付着物を洗い流すと同時に、熱いお湯に入っても衝撃がないようにします。末端から体幹の順に温めます。
腰かけに座り、手桶でお湯をくみ、まず両足を洗います。足の裏は靴下を踏みつけていたり床を踏みつけていたりするので付着物があり、汗もよくかくのできれいにします。次に両膝に順にお湯をかけます。次に洗面器にお湯をくみ、お湯を含ませたタオルで両腕を下から肩の方へ拭ってお湯としたしむようにします。次に首周辺を、次に胴体を拭います。
次に顔を洗います。その後、タオルで耳(耳殻)の内側を拭います。
次に手桶にお湯をくみ、左右順番に、手首から肩にかけてお湯をかけます。次に手桶にお湯をくみ、左右順番に、両肩から袈裟懸けにお湯をかけます。
次に腰かけから腰を浮かし、鼠径部つまり股の辺りを拭います。ここはパルプなどが付着しやすいところなので、丁寧に拭います。
浴槽に入ります。
§ 浴槽ではストレッチをする
浴槽のお湯が熱いときは、最初は胸の辺りまでつかります。体育座りをして背筋を伸ばすとその程度のつかり方になります。ゆっくり息を吐きながら首を前に倒し、首から脊柱の辺りをストレッチします。そのままゆっくり4回ほど息を吐きます。次に首をやや左に傾けて前に倒します。首筋から脊柱両側の脊柱起立筋をストレッチすることをイメージしながらゆっくり4回ほど息を吐きます。右も同様にします。ここまでやったら身体がお湯の温度になじんでくるので、肩までつかり、ゆっくり4回ほど深呼吸します。
次に体育座りのまま足指の曲げ伸ばしをします。足指グーパーです。次に足首を回します。時計回りと反時計回りの両方向に回します。これは以前、歩いている時に足がガクっとなり、しばらく足首の痛みが引かなかった経験から、足首を朝のお風呂の時に、一度めいっぱい動かしておこうとするものです。次に首を回します。時計回りと反時計回りに2周ずつ回します。これは以前、寝違えて、しばらく首の痛みが引かなかった経験から、朝のお風呂の時に、首周りを伸ばしておこうとするものです。
次に、あごのストレッチをします。まず、浴槽のお湯に顔の左半面と右半面を交互にひたして温めます。その後、両あごの耳の前の辺りを手指で軽く押さえ、回すようにマッサージします。次に口を大きく開け、しばらくそのままにします。15秒間すると良いという記事がありました。時間があるときはそうしますが、ないときは短かくします。次に、下あごを前、後ろ、右、左にずらして伸ばし、しばらくそのままにします。これは以前、料理を食べる時、あごに痛みが走って難儀するという状況が起きたためです。滅多に行かない高級料理店で起き、大きなショックだったことが動機となっています。
ストレッチでは無理をせず、身体を痛めないようにします。自分でやり方をよく研究の上、行います。
§ 身体は首から洗う
浴槽から出たら腰かけに座り、ひげをそります。ひげのそり方については別記事で。
次に身体を洗います。腰かけに座り、洗面器にお湯をくみます。お湯を含ませたタオルを四つ折りにしてひざに載せ、その上で石けんを上下させて塗ります。耳を拭った辺りはタオルに脂が付いているので、そこを中心に石けんをこすりつけます。
このとき石けんを塗りながら「パタカラ、パタカラ…」と唱えます。これは、滑舌をよくするためです。加齢による衰えのため、ご飯を口に入れたものの、ご飯粒を外へこぼしてしまうような事態に至るのを、なるべく年をとってからにしようという考えです。
身体を洗っている間もパタカラ呪文を唱えます。場合によって倍速にします。「パタカラ」の代わりに「バカタレ」と唱えても、効果はほとんど変わりません。
身体を洗う順番は次の通り。まず首周辺、肩から手にかけての腕の外側(ひじを含む)、手から肩にかけての腕の裏側(ひじの裏側含む)、脇の下から横腹(左右)、鎖骨の上下とみぞおち、胸、腹、下腹、脇腹、腰回り―の順に洗い、腰かけから腰を浮かせて鼠径部とお尻を洗います。
そのまま立ち上がり、脚の付け根から足首にかけての脚の表側(ひざを含む)、足首から脚の付け根にかけての脚の裏側(ひざの裏側含む)(左右)、その後、腰を落として再び鼠径部を洗います。
次に腰かけに座り、足を洗います。足の指の間は、タオルを差し込んで洗います。次に四つ折りのタオルを開き、両手で持って長く伸ばし、背中を洗います。とくに脊柱付近を洗います。
洗い終えたら、洗面器にお湯をくみ、石けんの泡を絞り落としたタオルを浸し、すすぎます。タオルを広げて上下にじゃぶじゃぶするとお湯に垢が浮いてきますので、流して捨てて水を替え、2、3回すすぎます。
次に手桶でお湯をくみ、両膝に順にお湯をかけ、両脚の石けんを洗い流します。次に手桶でお湯をくみ、手首から肩にかけてお湯をかけ、両腕の石けんを洗い流します。次に手桶でお湯をくみ、左右の肩から袈裟懸けにお湯をかけ、胴の石けんを洗い流します。次に腰かけから腰を浮かし、鼠径部つまり股の辺りの石けんを洗い流します。再び腰かけに腰を下ろし、手桶でお湯をくみ、足の裏の石けんを洗い流します。この時に気になるなら、かかとの内側を指でこすります。
§ 浸透するのを待つ
髪を洗います。腰かけに座り、手桶でくんだお湯を3回ほど頭にかけ、髪を濡らします。すぐにシャンプーを付けても良いのですが、お湯を髪に浸透させるため、いっとき待ちます。この間に、手指で洗面器の内側をこすります。身体を洗った時の石けんかすが付いているので、それを拭い去ります。
シャンプーをつけ、頭皮をマッサージし、お湯で流します。リンスインシャンプーを使う場合は、これで終わりです。
リンスを別に使う場合は、リンスを付けて髪になじませます。すぐに洗い流しても良いのですが、リンスを髪に浸透させるため、いっとき待ちます。この間に、メラミンスポンジで洗面器の内側をこすります。完璧にきれいになります。気が向いたら洗面器の外側も拭います。洗面器の底はぬるぬるしている場合があるので、きれいにするのは気持ちの良いものです。
リンスを洗い流したら終わりです。新しいお湯ですすいだタオルを固く絞って身体をふき、上がります。
上がるときに浴槽の栓を抜いてお湯を抜きます。残ったお湯に足し湯をして沸かし直す、残ったお湯を洗濯に利用する、というのは面倒くさいのでしません。それゆえ、最初に浴槽につかった後は、お湯をふんだんに使う手順になっています。お湯が抜けきるころを見計らって、浴槽の内側にお湯をかけます。余裕があれば、柄の付いたスポンジで、喫水線の辺りと底の部分をざっと拭います。きちんとしたお風呂掃除は休みの日にします。