ダンスで外国とつながるというと、なんだかはるか遠い世界のように思えますが、身の回りを見わたすと、けっこう近いところにもあるようです。このごろ、モンゴルとフランスの話題が目にとまりました。
§ モンゴルで阿波踊り
ことし8月22日夜、モンゴルの首都ウランバートルの中心部にあるスフバートル広場というところで、日本とモンゴルとの国交樹立50年を記念し、踊りを通じて交流するイベントが開かれたと報じられました。(23日付『東京新聞』夕刊)
日本からは徳島の阿波踊り、高知のよさこい踊りが披露され、モンゴル側は伝統の踊りを踊って交流。
「ミルキーウェイダンスフェスティバル」という催しで、徳島県にあるモンゴルの名誉総領事館の主催といいます。名誉領事館は四国四県を管轄しているので、高知県も含まれています。
日本側からは500人以上、モンゴルからは250人が参加したとのこと。ダンスでの国際交流がこのような形で行われるのはなんとなくうれしくなります。
映像は探してもすぐに見つかりませんでしたが、写真付きの記事がありました。
■More than 500 dancers from Mongolia and Japan participate in Milky Way Dance Festival (montsame.mn)
§ フランスの国立センターで研鑽
国際的なダンスつながりでは、在日フランス大使館のHPに「在日フランス大使館とダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペルは2022年、ヨコハマダンスコレクションで若手振付家のための賞を共同で開催します。」という記事がありました。
■若手振付家のための在日フランス大使館・ダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペル賞 – La France au Japon (ambafrance.org)
「ダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペル」とは、宝飾会社の「ヴァン クリーフ&アーペル」が進めているダンスのプロジェクトのようです。
■ダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペル – Van Cleef & Arpels (vancleefarpels.com)
在日フランス大使館は2000年から、ヨコハマダンスコレクションの一環として、若手振付家の支援を目的に賞を設けているようです。2022年は「ダンス リフレクションズ」が日本人アーティストの、フランス国立ダンスセンター(CND)でのレジデンスプログラムを大使館と共同で支援するのだそうです。
レジデンスプログラムとは、アーティストが団体や機関に滞在しながら、制作や研究をするプログラムでしょう。
国立ダンスセンター「CND」はパリの北東のパンタン市に拠点を置き、ダンスの公演やプロの育成を進める文化省管轄の公的機関で、制作、研究、教育、情報交換の場所のようです。
■Centre national de la danse (cnd.fr)
2022年春のレジデンスプログラムの参加者は、2019年と2021年の受賞者である岡本優氏と柴田美和氏とのことです。
§ ヨコハマダンスコレクション
賞が発表されるというヨコハマダンスコレクションは、2022年12月1日から開催され、さまざまなプログラムが組まれているようです。
■YOKOHAMA DANCE COLLECTION (yokohama-dance-collection.jp)
こちらもちょっと楽しい感じです
§ このごろ目にとまったダンスで外国つながりのまとめ
ダンスによる国際交流はいろいろなところにありました。しかしまだまだ遠いところかもしれません。市民センターで開かれるイベントなどで交流できるチャンスがあるといいのになあ、と思いました。探してみましょうかね!