原宿・表参道の歴史と広がりをたずねて 神宮前交差点へ【 JAARAで散歩】

         


 
 この休みはどこかへ散歩に行きますか? それなら原宿の歴史と広がりをたずねて神宮前交差点へ行くのはどうでしょう。若い世代の戦後の文化の過去と未来に思いをはせることができるかもしれません。
 神宮前―青山―赤坂―六本木―麻布(JAARA)は歩くだけで楽しい街。目的があれば歩くのがいっそう楽しくなりますね。
※ JAARA(ジャーラ)は[神宮前―青山―赤坂―六本木―麻布]の街の連なりを指す造語です。

§ 若者文化の中心地

 神宮前交差点に、ランドマーク的存在の「東急プラザ原宿表参道」があります。
 

 
 2012年の開業です。かつてはここに「原宿セントラルアパート」がありました。多数のクリエーターが入居し、1960年代から1970年代の若者文化の中心であったとされます。コピーライターの糸井重里さんとイラストレーターの湯村輝彦さんによる「情熱のペンギンごはん」なんかがここで生まれたのかなあ、と思います。
 その後の変遷を経て現在の建物になりました。「表参道原宿」と名称に入っているのは、「原宿」「表参道」両エリアの中心地になるという思いが込められているそうです。

§ 広い展望

 建物の入り口はエレベータの周囲が鏡でおおわれています。
 

 
 屋上に周囲の緑豊かな環境を楽しめるテラスを設けてあるのは、建物の当初からの特徴でした。実際に上ってみるとよい見晴らしです。下を見れば交差点。
 

 
周辺への眺望も広がっています。
 

 
 斜め向かいは現在、再開発が進んでいます。
 

 
 「神宮前六丁目地区第一種市街地再開発事業」で、2023年開業予定。平田晃久さんという建築家が外装・屋上デザインを手掛け、自然と人工の多種多様な要素(ケヤキ並木、神宮の森、洗練された街並み)が共存する都市として「KNIT DESIGN(まちを編む)」がコンセプトだそうです。
 完成予想図を見ると、この屋上も展望がよさそうです。
 

§ 原宿の歴史

 工事の囲いには、原宿の歴史をひもとく看板が並んでいます。
 

 

 

 
 こんなこともあったよね、と思います。

§ 神宮前交差点のまとめ

 表参道と明治通りの交差する神宮前交差点は、最先端の「表参道」と「裏原宿」「竹下通り」という特徴あるエリアをつなぐ汽水域の交差点です。地理的にも雰囲気的にも多様な方向性を感じますね。きょうもいい一日になりそうです。