以前の記事で紹介したウクライナ大使館では、ロシアのウクライナ侵攻から1年となる2月26日から、玄関の両脇のスペースで、ウクライナの現状を伝える十数枚の写真の展示が始まりました。ウクライナ人写真家による最前線の作品です。3月24日まで、期間中に写真の入れ替えがあるそうです。
神宮前―青山―赤坂―六本木―麻布(JAARA)は歩くだけで楽しい街。とはいえ、世界には悲しいことがあります。歩くうちに、その悲しみについて考えることができるかもしれません。
※ JAARA(ジャーラ)は[神宮前―青山―赤坂―六本木―麻布]の街の連なりを指す造語です。
§ 現実を写した作品
ウクライナ大使館は西麻布の表通りから坂を上ったところにあります。
展示されているのは、ウクライナの写真家、ヴェラ・ブランシュさんが最前線で写した写真。ウクライナの現実が映し出されています。
横断歩道の標識を銃弾が貫通しています。
道路を砲弾が直撃しています。
壊された建物。
誰かが運ばれた担架。
空の下の人々。
切られて垂れ下がった送電線。
§ 最前線で取材
2月24日には大使館前で、大使やウクライナの支援者らがあつまり、追悼と連携の集会が開かれたとのことです。ヴェラ・ブランシュさんは、有名ファッション誌などでも活躍する写真家でありながら、戦場へ向かったようです。現在は日本に滞在中と報じられています。
§ ウクライナ大使館の写真展示のまとめ
これまでの大使館玄関での展示は、退役軍人を支援するポスターでした。多くの人が戦場に赴いているのでしょう。そんな状況の中、ウクライナの国民や政府は、戦場に行った人たちが生還し、戦争を乗り越えて国の復興、進展に活躍することを願っていると思います。私はさしあたり、祈ることしかできません。
前回の記事
◇戦時下のウクライナの人々の思いを感じに 西麻布のウクライナ大使館へ
【 JAARAで散歩】大使館を見る散歩
◇港区にはなぜ大使館が多いのか 歴史を思い浮かべながら西麻布へ
◇ソフトパワーをアピールするパネルを見に 元麻布の中国大使館へ
◇まだ見ぬ国の人々を思い浮かべて 大使館を見に元麻布へ
◇バルト海の未知の国の歴史を思う リトアニア大使館を見に元麻布へ