正しい方向が見えてくる? 行き詰まったら深呼吸 【単身赴任実録】

         

 やらなきゃならない事があるんだけど、どうやって手を付けたら良いか分からない、早くしたいけどうまく行かない。どうしよう…。というような時ありますよね。そんな時は、深呼吸をしてみてはどうでしょう。深呼吸でいったんリセットすれば、正しい方向が見えてくるかもしれません。焦ったら深呼吸 悩んだら深呼吸 行き詰まったら深呼吸です。

§ 姿勢を作る

 深呼吸する姿勢をつくります。椅子の座面を調節して、ももが水平になるようにします。足がしっかり床に着くよう、少し浅めに座ります。手はももの上に置き、頭はまっすぐに立てます。
 目を軽く閉じます。口はわずかに開けておいてかまいません。その方が楽です。

§ ゆっくり、深く呼吸する

 姿勢が決まったら、鼻からゆっくり深く息を吸って、口からゆっくりと吐きます。息を吸う時は、吸った息をお腹に入れるようにします。入らなくてかまいません。楽に息をすることを優先します。4回くらいゆっくり、深く、呼吸します。

§ 足と手を意識する

 深い呼吸になれてきたら、足が地面に着いていることを意識します。靴下や靴、床があるわけですが、「足が地面に着いている」ことを感じます。
 お尻が座面に乗っかっていることを感じます。お尻からお腹、胸、頭までの上半身が定まっていることを意識します。
 次に、手が太ももに接していることを意識します。衣服はありますが、手で太ももを感じ、太ももで手を感じます。

§ 息の流れを意識する

 次に、鼻から入って口から出ていく息の流れを感じます。吸うときは鼻、履くときは口と唇を意識します。入ってくる空気、出ていく空気の流れを感じます。

§ 音を聞く

 次に、周囲を把握します。オフィスにせよ自宅にせよ、自分がどこにいるかは目を閉じていても分かります。目を閉じたまま周囲の音を聞きます。
 テレビがついていればテレビの音、エアコンがついていればエアコンの音がします。同僚がパソコンのキーボードをたたく音、家族が洗い物をする音がしているかもしれません。複数の音があれば複数の音を聞きます。もしかすると、なにか電化製品の「ボーーーー」というかすかな音がずっと鳴り続けているかもしれません。

§ 行動をイメージする

 音を聞いて自分の周囲が分かったところで、目を閉じたまま、目を開いた時に自分がする行動をイメージします。
 さまざまでしょう。積み上げた資料を分類する/資料の付箋の箇所を読み返す/検討点をノートに書き出す―など。資料の分類なら、どの資料を机のどこに置くかイメージします。資料の読み返しなら、気づいた要点をノートに書き写している自分をイメージします。検討点の書き出しなら、ノートに書き出している自分、さらに検討を加えている自分をイメージします。

§ 目を開いて行動する

 イメージができたら、目を開き、行動を始めます。もう、息は自然にしていることでしょう。

§ 深呼吸のまとめ

 深呼吸をしながら、自分と、自分の周囲の環境を感じとり、自分の次の行動をイメージし、行動を開始します。開始したものの、また行き詰まるかもしれません。その時は、また深呼吸です。あるいは、もう、別の方法が思い浮かんでいるかもしれません。