天皇皇后が英国エリザベス女王の葬儀に参列した。訪問は英国側に好意的に受け止められて、皇后の自信にもなり成果があた。訪英の日程は、皇后の体調のほか、2人の今後の活動のバランスを考えて調整されたとするトーンの記事が見える。天皇皇后のリアル地方訪問再開と悠仁親王の神宮訪問の「バッティング問題」の続きのほか、眞子さん小室さんものも。
各誌の主な見出し
『女性自身』 2022年10月11日号:9月27日発売
■①雅子さま(58)「世界のクイーンに」 全英大絶賛「病身の弔問」で生まれた自信と覚悟
■②愛子さま(20)[絶句]「悠仁さま(16)[伊勢神宮]割り込み参拝」
『週刊女性』 2022年10月11日号:9月27日発売
■雅子さま(58)ドタキャンできない[10・1]苦悶10日間
『週刊朝日』 2022年10月7日号
■令和皇室に風が吹いた 雅子さま7年ぶりの海外公務「エリザベス女王国葬参列」 コラムニスト 矢部万紀子
『週刊文春』 2022年10月6日号
■雅子さま[英国訪問全内幕]「本当のご体調」■[主治医]同行せず[国葬]直後に見せた涙 ■[愛子さま]と英ホテルからオンライン会話 ■[秋篠宮]との〝距離〟[紀子さま]との〝接近〟
『女性セブン』 2022年10月13日号:9月29日発売
■①宮内庁騒然 秋篠宮妃紀子さま[56]「不穏の国葬」で限界!皇后雅子さま[58]と3つの衝突[バッティング]
■②眞子さん(30)が[後ろ盾]「義母佳代さん(56)から[元]恋人へ」金銭要求[1600万円]
~記事の概要~
体調は回復に向かっているように見えるが
『週刊文春』の記事は友納尚子さん稿。英国エリザベス女王の葬儀に、天皇皇后は当初から夫妻で参列する意向を強くもっていたという。周囲の配慮もあって訪英がかない、現地で皇后も笑顔を見せ、帰国後の様子から紀子妃との距離も近づいたとの印象を記す。
体調が回復に向かっているように見えるが、気持ちを調えるための努力は彼女にしか分からない、と釘を差すような記述もある。
英国でレセプション、ひつぎとの対面に臨まなかったのは、10月1日に控える国体での栃木県訪問との関係性を指摘している。それは、体調だけでなく、国内外での活動のバランスへの配慮を指すとも取れる。
愛子内親王と英国のホテルの部屋からオンラインで話したことなどが書かれており、深奥の〝取材源〟をうかがわせる。
国内外での活動のバランス
『女性自身』は訪英の天皇皇后をグラビアに、服装に皇后の配慮があるという。
記事①の「全英が絶賛」は「英国民は日本の皇室への関心が高く、雅子さまが長年にわたって療養中であることは日本人が意外に思うほど広く知られています。国葬に先立つ行事への出席を見送られたことにも、主要な英メディアは同情的な視点で報じています」「コロナ禍のために海外訪問もままならないなかで参列したことに、日英の絆の強さを深く感じた英国民も多かったのではないでしょうか」という「英王室に詳しいジャーナリストの多賀幹子さん」の話から来ているのだろう。
「世界のクイーン」は、「『クイーン』には『女王、王妃』以外にも『中心的存在の女性』といった意味があり」各国の后たちと親善したので「クイーン」だと。
この記事でも、天皇皇后の国内外の活動のバランスについて言及している。訪英発表の翌日に宮内庁が、今後の地方訪問は「両陛下そろってのご出発を前提とする」と公表した、と前置きした上で、「地方ご公務再開に先んじて訪英すれば、批判を受けることも予想されていました。そこで、もちろん海外訪問だけを重視しているわけではなく、国内も〝お二人〟で訪問されるという雅子さまの強いご覚悟を示されたのでしょう」という宮内庁関係者の発言を引いている。「覚悟」というより、国民への「配慮」とも読めそうだ。
秋篠宮家の失点探し
『女性自身』記事②は、身位の高い愛子内親王より先に悠仁親王が伊勢神宮を参拝するのは「割り込みだ」として、秋篠宮家のネガティブイメージを喚起する記事にも読める。秋篠宮家が「広視野を失っている」という識者のコメントは、そこまでいうかなあという印象を持つ読者もいるのではなかろうか。
私的な活動を公的な印象に?
『女性セブン』のグラビアは、安倍元首相国葬に参列の皇族方。
記事①は、エリザベス女王国葬と悠仁親王の神宮参拝との併せ一本。「3つのバッティング」とは、①3月17日の愛子内親王の成年記者会見と悠仁親王の中学卒業式が同じ日だった②皇后の英女王の国葬へ行き、紀子妃が安倍元首相の国葬へ行った③10月1日の天皇皇后の栃木県行幸啓と悠仁親王の神宮訪問が重なった―である。全体として記述は秋篠宮家側、紀子妃にネガティブである。そこまで…?との印象を持つ読者もいるだろう。
ただ、「(悠仁親王の神宮訪問は)学校のお休みを利用して三重県に出かけられ、神宮美術館で開催されている正倉院の展覧会をご覧になります。宮内庁は、あくまでも神宮から特別展のお誘いがあり見聞を広めるために私的訪問し、その足で参拝すると強調しています」として私的であることを説明。「しかし、私的訪問であるなら、事前にメディアに知らせないこともできたはずです。実際、この夏休みの秋篠宮家の家族旅行などは公にされていません。ところが今回は現地での取材まで設定されています。限りなく公的な印象を持たざるを得ない」(皇室記者)と聞くと、なんだかなあ、なるほど思惑が働いているのかなあと思わざるを得ない。事情が複雑なことは確かなようだ。
眞子さん小室さんもの
『女性セブン』の記事②は先日の『週刊文春』の記事を受け、佳代さんから金銭を要求された男性が警察に駆け込んだのは、「眞子さんが佳代さんの金銭要求の後ろ盾だと受け止めたとしたら、強い恐怖心を抱くのも当然でしょう」(皇室記者)という推測が見出しになっている。
動静/日誌
天皇 皇后 愛子内親王
▽9月23日(金曜・秋分の日)
【天皇】秋季皇霊祭・秋季神殿祭の儀(皇霊殿・神殿)
【皇后】秋季皇霊祭・秋季神殿祭の儀に当たりご遙拝・お慎み(御所)
▽9月26日(月曜)
【天皇】認証官任命式(原子力規制委員会委員長)(宮殿)
【天皇】執務(御所)
【天皇皇后】拝謁(新任皇宮護衛官等)(御所)
【天皇皇后】拝謁(人事異動者)(御所)
▽9月27日(火曜)
【天皇】故安倍晋三国葬儀に勅使を派遣
【皇后】故安倍晋三国葬儀に皇后使を派遣
▽9月28日(水曜)
【天皇】安倍元首相の国葬参列で来日した7カ国の元首と個別に会見(皇居・宮殿「竹の間」)ヨルダンのアブドラ国王、トーゴのニャシンベ大統領、コモロのアザリ大統領、カタールのタミム首長、パラオのウィップス大統領、ベトナムのフック国家主席、スリランカのウィクラマシンハ大統領
【天皇】執務(御所)
▽9月29日(木曜)
【天皇皇后】宮内庁が天皇皇后が国民文化祭の開会式出席などのため10月22日から1泊2日の日程で沖縄県を訪問されると発表。即位後初の沖縄訪問
【天皇】引見(離任ベトナム大使)(御所)
上皇 上皇后
▽9月25日(日曜)
【上皇】右目の白内障と緑内障の手術を受ける。上皇后が付き添いのため別の車で訪問(東京都文京区の東大病院)
▽9月27日(火曜)
【上皇】故安倍晋三国葬儀に上皇使を派遣
【上皇后】故安倍晋三国葬儀に上皇后宮使を派遣
秋篠宮家
▽9月23日(金曜・秋分の日)
【秋篠宮・紀子妃】秋季皇霊祭・秋季神殿祭の儀(皇霊殿・神殿)
【秋篠宮・紀子妃】秋季皇霊祭・秋季神殿祭の儀(皇霊殿・神殿)
【佳子内親王】秋季皇霊祭・秋季神殿祭の儀(皇霊殿・神殿)
▽9月24日(土曜)
【佳子内親王】鳥取県を訪問。鳥取市の障害者スポーツ施設で車いすバスケットボールを観戦、その後にコート上で選手らと懇談(鳥取市の鳥取ユニバーサルスポーツセンター「ノバリア」)、県勢概要聴取(鳥取県湯梨浜町の望湖楼)
▽9月25日(日曜)
【佳子内親王】「第9回全国高校生手話パフォーマンス甲子園」を視察。開会式で手話を交えてあいさつ、大会終了後、受賞者の生徒らと手話で懇談(鳥取県倉吉市の多目的ホール「倉吉未来中心」)
▽9月26日(月曜)
【秋篠宮・紀子妃・佳子内親王】新任皇宮護衛官等会釈(赤坂東邸)
▽9月27日(火曜)
【秋篠宮・紀子妃・佳子内親王】故安倍晋三国葬儀に参列、供花(東京都千代田区の日本武道館)
▽9月28日(水)
【秋篠宮】山階鳥類研究所の会議にオンラインで出席(宮邸)
各宮家
▽9月27日(火曜)
【三笠宮の寛仁親王の信子妃】故安倍晋三国葬儀に参列、供花(東京都千代田区の日本武道館)
【三笠宮の彬子女王】故安倍晋三国葬儀に参列、供花(東京都千代田区の日本武道館)
【高円宮の久子妃・承子女王】故安倍晋三国葬儀に参列、供花(東京都千代田区の日本武道館)
エリザベス女王
▽9月29日(木曜)
女王の死因についてスコットランドの行政当局が死亡診断書の一部を公開、老衰だったと発表。死亡時刻は8日午後3時10分。96歳で死去
予定
▽10/1(土)
【天皇皇后】栃木県(第77回国民体育大会総合開会式に出席)
▽10/1(土)
【佳子内親王】駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場(「第19回日本デフ陸上競技選手権大会兼第2回日本デフU18陸上競技選手権大会」に出席)
【秋篠宮・紀子妃】国立劇場(令和4年度(第77回)文化庁芸術祭オープニング公演「通し狂言 義経千本桜」に出席)
▽10/1(土)
【高円宮の久子妃】味の素フィールド西が丘 (「2022-23 WEリーグカップ」決勝戦観戦)
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