なにかおいしいものが食べたいなあ。というときありますよね。今回は西麻布の胡同(フートン)という焼き肉屋さんをレポートします。個性的でおいしいお店です。ここでしか食べられない味わいだと思います。価格帯は「ちょっと特別な日」仕様で、コスパはリーズナブル。気のおけない雰囲気と気持ちのよい接客で大満足です。
神宮前―青山―赤坂―六本木―麻布(JAARA)は歩くだけで楽しい街。おいしいお店があれば歩くのがいっそう楽しくなりますね。
※ JAARA(ジャーラ)は[神宮前―青山―赤坂―六本木―麻布]の街の連なりを指す造語です。
§ お店の概要
胡同(フートン)
西麻布4-1-8
050-5571-6423
§ 食べて飲んで、ホッピー2人で計10杯で お一人様 6,720円也
この日のお会計はこんなです。
ビール中瓶 780
きのこナムル 660
胡同カルビ 980
(上)ネギタン塩 1,950
ハラミ 1,400
白菜キムチ 500
ホッピー白 2つ 1,100
ホッピー中 4つ 1,120
和牛赤身ロース 1,600
豚トロ 850
ホルモンミックス 1,300
石焼ビビンパ 1,200
——————————-
合計 13,440
(1人当たり) 6,720
§ 以前のお店も大好き
9月の某日、日曜日に探訪。以前この場所には「冨林」(フーリン)という大好きな焼き肉屋さんがあり、家族とも、客人とも訪れました。BSE騒動で閉店し、その後、このお店ができたのは知っていましたが入ったことはありませんでした。この日、ツレとの散歩も歩き疲れた午後5時半すぎ、通りかかったので入ってみようということに。
入口の引き戸を開けると女性スタッフが対応。こちらが「予約もなにもありませんが、入れますか」と尋ねると、「並びの席でよければ」と言うのでOK。入口近くの並びのテーブルに着席しました(並び席はここだけ)。
§ お店に入ると
店内は奥まで見通しのきく構造で、かなり広々。ざっくり見ると、右側手前に階段の上り口があり、その横にレジと配膳口があってその奥が厨房。左側には客席フロアが広がっています。フロアの奥に4人掛けのテーブルが2つ並び、フロア右側にさらに4人掛けが2卓ほど、左側は2人掛けが3つほど、さらに手前に4人掛け、入口に一番近いところに並びの席があります。各テーブルには排煙のパイプが下がっています。2階は個室と座敷、トイレがあります。
お店に入った時は、すでに4、5組がテーブルを囲んでいました。
§ スマホで注文
テーブルには2つの小さな金属のお皿がセットされていて、1つにはごま油、もう1つには甘めのタレが入っています。ここらあたりがこのお店の特色でしょう。お手元用の大小のお皿もあらかじめ用意されているのががうれしい。
注文は、テーブルに置かれた紙にあるQRコードをスマホで読み込み、それをタッチして送ります。このごろはスマホを使う店が増えました。
§ サッポロの赤星
最初の注文、まずはビール。「おっ!? 赤星があるな」ということでビール中瓶1本とグラス2つを注文。ついでにおすすめのきのこナムルを注文。
赤星は、黒ラベルが出てくる前のサッポロビールの定番で、ラベルに赤い星が描かれています。サッポロ党には赤星ファンが少なくありません。
§ 素焼きの七厘
ビールが来ました。「お肉を焼きますか?」と男性のスタッフが笑顔で聞くので「はい」と答えると、すぐに七厘が来て、テーブルに設置されました。ボディが素焼きのかわいい感じの七厘です。
ビールをグラスに注ぎ、ツレの仕事でこれから楽しみな変化があったことに乾杯。スマホで胡同カルビ、ネギタン塩、ハラミとキムチを注文。
§ 塩ネギの食べ方選ぶ
ネギタン塩は、ネギのみじん切りをペースト状にしたものを ①載せる ②別にもらう ③なし(タレ、だったかもしれない)から選べます。それを選ばないと注文が先へ進めませんが、それがわからなくて、店の人に聞いてしまいました。今回は②別にもらう を注文。ハラミでも同じように選ぶシステムです。
お店の外のピロティに灰皿と小さな腰掛があるので、散歩のときに吸えなかったたばこを一服。
§ 上品、滋味
タン塩は端がカリカリになるくらいに焼きました。焼肉奉行がいたら「焼きすぎ!」とのお沙汰を受けるかもしれません(笑)。別のお皿で来たネギ塩を巻いて、ごま油をほんの少しつけていただきます。上品な味でおいしい。
ハラミはごま油とたれを交互に。滋味が広がります。
§ さり気なく個性的
次なるお酒はワインも検討したものの、ホッピーに移行。ホッピー1瓶で中4つ飲むこともありますが、この日は押さえて3杯に。
次なる料理は赤身ロースと豚トロ。赤身も豚トロもきれいでおいしい。さり気なく個性的な味わいです。網を頻繁に取り換えてくれて、お料理に対するお店の思い入れが伝わります。
§ 「白いとこ」盛りだくさん
話は弾んで今度はホルモン。ミックスはハツとマルチョウとコリコリでしょうか(部位の名称に詳しくないので違っているかもしれません)。ハツは薄めにスライスしてあり、すんなりしたおいしさ。マルチョウは「白いとこ」が盛りだくさんで、脂を十分に楽しめます。コリコリはコリコリ。
§ ボリュームのあるビビンパ
〆は石焼ビビンバに決定。熱々の鉢を見せてくれた後、テーブルでかき混ぜてくれます。これがかなりボリュームがあります。お取り分けのための茶碗を2つ、一緒に持ってきてくれました。2人で軽く2杯半ずつくらいになり、おなかいっぱい。
最後に温かいコーン茶(0円)をいただきました。8時すぎにお店を出ました。スタッフの方が出入口まで見送ってくれました。
§ お客さまさまざま
この日はなにかの集まりがあるらしく、赤ちゃんを連れた若いお父さんとお母さんが次々と来店、2階へ上がっていきました。個室を使うのでしょうか。
ほかの客さんは若い人からお年を召した方までさまざま。西麻布とあって、カジュアルな服装にもセンスを感じる方が多くいました。とはいうもののみなさん普段着の装い。かく言うこちらは開襟シャツにジーパン姿。それでも違和感はありませんでした(と思います)。
§ 西麻布『胡同』のまとめ
個性的なおいしさ、快適な居心地、リーズナブルなコスパ。また来たいお店です。きょうもごちそうさまの一日になりました。
食べログ
【 JAARAで食べ飲み】六本木・西麻布で食べ飲み
▽点心を心おきなく 六本木の『歩高里(ブルゴーニュ)』さんへ
▽オーガニックワインと十割蕎麦 六本木の『莉々庵』さんへ
▽食事メインでお酒もお手頃 六本木の『蕎麦六本』さんへ
▽おいしい上質の焼き鳥を食べに 西麻布の『一歩』さんへ
▽六本木の気楽な居酒屋さん 『松ちゃん』へ
【 JAARAで散歩】六本木で散歩
▽芸術としてのベンチとベンチとしての芸術 六本木・けやき坂へパブリックアートを見に行く
▽若手アーティストの壁画を見に 六本木へ
▽ビルの谷間の神域 六本木・麻布でタイムスリップする
▽大画面の壁画の迫力 赤坂・六本木の地下鉄駅へ
▽雨に消える透明な椅子 六本木・けやき坂のパブリックアート
▽冬のイルミネーション さまざまなシーンを見に 赤坂・六本木へ
▽デザイン・アートの街にアートを見つけに 六本木交差点へ
▽ロアビルの囲いの壁面に現れた「kawaii」を見に六本木へ