【 JAARAで散歩】雨に消える透明な椅子 六本木・けやき坂のパブリックアート

         


 
 この休みはどこかへ散歩に行きますか? それなら雨に消える椅子を見に六本木のけやき坂へ行くのはどうでしょう。 ガラスの塊のような重厚な存在感のある椅子です。作者は東京五輪の聖火リレーのトーチをデザインした人でもあります。確かに雨に溶け込んでしまいそうな作品です。
 神宮前―青山―赤坂―六本木―麻布(JAARA)は歩くだけで楽しい街。目的があれば歩くのがいっそう楽しくなりますね。
※ JAARA(ジャーラ)は[神宮前―青山―赤坂―六本木―麻布]の街の連なりを指す造語です。

§ 天体ガラスの材料

 六本木交差点から芋洗い坂を下り、けやき坂の道路に入ったテレビ朝日の本社前にあります。
 

 
 晴れの日にも気付かず通り過ぎてしまいそうですが、見ると存在感が迫ってきます。
 大きな天体望遠鏡用のレンズをつくる素材を原料に、特殊な技術によって実現したガラスの塊でできているそうです。
 
 参考:吉岡徳仁デザイン事務所の記事
 □雨に消える椅子 | WORKS | 吉岡徳仁デザイン事務所 – TOKUJIN YOSHIOKA
 

 
 夜には光を取り込みます。
 

§ 東京五輪の桜のトーチ

 作者の吉岡徳仁さんは1967年生まれ。デザインからアート、建築まで、幅広い領域で高く評価されているそうです。
 ガラスのベンチ「Water Block (2002) 」が、パリ・オルセー美術館で常設展示され、ニューヨーク近代美術館ポンピドゥー・センターなどで永久所蔵品に選ばれているとのことです。
 ISSEY MIYAKE、SWAROVSKI、Cartier、Hermès、LEXUSなどのブランドのプロジェクトのほか、東京2020オリンピックでは、桜をモチーフとした聖火リレートーチのデザインを手がけているそうです。
 
 参考:吉岡事務所の記事と六本木未来会議の記事
 □東京2020聖火リレートーチ | WORKS | 吉岡徳仁デザイン事務所 – TOKUJIN YOSHIOKA
 □39 吉岡徳仁(デザイナー)|六本木未来会議 -デザインとアートと人をつなぐ街に- (tokyo-midtown.com)

§ 水をたたえるガラスの塊

 椅子の傍らにはガラスの塊があります。
 

 
 上からのぞくと水をたたえているような感じです。

§ 「雨に消える椅子」のまとめ

 雨の日に行ったことがないので、いつか確認しに行くことにします。
 六本木ヒルズの周辺にはさまざまなパブリックアートが設置されています。タワーの最上階、53階には森美術館もあります。麻布十番に足を延ばしてもいいですね。きょうもいい一日になりそうです。
 
【 JAARAで散歩】パブリックアートを見る散歩
▽気鋭の書と大家の絵に圧倒される パブリックアートを見に明治神宮前<原宿>駅へ
▽有名彫刻家の作品を見に南麻布の有栖川宮記念公園へ
▽大画面の壁画の迫力 赤坂・六本木の地下鉄駅へ
▽スケールの大きなストリートアートを見に 北青山のブラジル大使館へ
▽ロアビルの囲いの壁面に現れた「kawaii」を見に六本木へ
▽若手アーティストの壁画を見に六本木へ
▽デザイン・アートの街にアートを見つけに 六本木交差点へ【 JAARAで散歩】六本木で散歩
▽芸術としてのベンチとベンチとしての芸術 六本木・けやき坂へパブリックアートを見に行く
▽ビルの谷間の神域 六本木・麻布でタイムスリップする
クアート
▽冬のイルミネーション さまざまなシーンを見に 赤坂・六本木へ