アイロンを使わなくても身だしなみは整えられる 【洗濯の仕方】 単身赴任実録(2)

         

 衣服を整えるのにアイロンは使いません。手間と時間がかかるからです。ズボン(スラックス)はズボンプレッサーで整えます。ほかは洗濯して干すときに工夫します。

§ アイロンは手間ひまがかかる

 アイロンは使い始めるまでに準備と時間が要ります。アイロン台のようなものが要りますし、場合によっては当て布のようなものが要ります。温度をどうしたらよいかが分かりません。使ったとして、うまくしわが伸ばせるか分かりません。高温になるので気を遣います。
 
 職場に着ていくワイシャツはクリーニングに出すので、アイロンをかける必要がありません。ズボンはズボンプレッサーを使います。

§ ズボンは3回プレスする

 ズボンで一番重要なのは、前側中央の折れ目(センタークリースというらしい)のピシッと感です。プレッサーでプレスしたところ、これまでの線とは違う線ができてしまっては困ります。(この線のことを新幹線という人もいます)。このような事態が生じるのは、長さのあるズボンを、1回のプレスで整えようとするからです。プレッサーは3回使います。
 
 最初は、裾から股下までの3分の1ほど、30cmほどだけプレスします。裾をレストに置くときに、既定の線がきちんとエッジになるように注意深く起きます。一枚置いて、中板を挟み、もう一枚置いて、よく確認して挟み込みます。これをするとき、ズボンの上の方の残りの部分が下にぶら下がっていると、その重みが裾の方にかかります。そうすると作業がしにくいので、一番上の部分(ベルト通しがある方の部分)をあごと胸で挟んで押さえ、裾の方が重力的にフリーになるようにして作業します。
 
 2回目は半分から3分の2ほどの長さをプレスし、3回目に股下全部をプレスします。回を重ねるときに、右脚左脚の上下を入れ替えて置くようにします。オフで着るジャケパンなども同じようにします。

§  しわを伸ばしてハンガーで干す

 アイロンをかけるもの(かけてもらうもの)としては手拭いがあります。これがきれいに見えるようにするには、干すときによくしわを伸ばし、形を整えて干します。乾いて取り入れたら、ベッドのシーツの上に広げ、中央から外側へ、手のひらでこすりつけて伸ばします。これでほぼ十分にしわは取れますので、あとは角がきちんとなるようにたたみます。
 
 アンダーシャツやトランクス、靴下は他人に見せるものではありませんが、これも干すときにしわを伸ばし、形を整えて干します。ことに靴下はぐしゃぐしゃになりやすいので、干す段階で形をよく整えます。
 
 洗濯物はすべてハンガーで干します。形を整えて干すためです。ハンガーは簡単なものでよいので、クリーニングを受け取るときについてくるものを利用します。ないときは100円ショップなどで買います。
 
 洗濯物はすべて洗濯ネットに入れます。型崩れしないようにするためです。
 
 アンダーシャツは手拭いと同じようにしわを伸ばしてからたたみます。普段着の開襟シャツやジーンズは、しわを伸ばしてたたんでおくようにします。