六本木通りを歩いていると、街路灯の柱にのぼり旗のような布が翻っているのに気が付きました。一つ一つ違ったイラストが描かれていて、どれもなかなか素敵です。
通り沿いにずっと並ぶこの旗、「六本木デザイナーズフラッグ・コンテスト2023」の作品です。アートとデザインの街を目指す六本木ならではの企画です。
神宮前―青山―赤坂―六本木―麻布(JAARA)は歩くだけで楽しい街。目的があれば歩くのがいっそう楽しくなりますね。
※ JAARA(ジャーラ)は[神宮前―青山―赤坂―六本木―麻布]の街の連なりを指す造語です。
§ 飛んでいく、逃げ出したい
六本木デザイナーズフラッグ・コンテストは2009年、「アート&デザインのまち」をめざす六本木商店街が開始しました。コロナ禍の下でも毎年続けられ、今回が15回目。
今年のテーマは「どこへ行く」。3月1日から、六本木交差点から延びる5つの道(六本木通り、外苑東通り、芋洗坂)の両サイドに、130の作品が展示されています。期間は毎年1カ月ほど。
今回の最優秀賞は兵庫県相生市の方の作品「ひとっとび」
助けを求める声があればどこにでも駆けつけるヒーローということです。
最優秀賞のほか、優秀作品賞、港区長賞、六本木ヒルズ賞などが贈られます。優秀作品賞の一つ、「脱出計画」はフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」がモチーフでしょう。
額に入れられたまま多くの人に見られていると、脱げ出したくなる気持ちも分かります。
全作品を公式HPで見ることができます。
▽デザイナーズフラッグ2023 (ラクティブ六本木:RACTIVE ROPPONGI)
§ これなら私でも
私が好きだったのは、六本木ヒルズの向かい側にある「ただいまーいってきまーす」
「ちょっとどこ行くのー!?」という大人の声をイメージしたとのこと。絵から伝わるすっきりした空気感が好きです。
芋洗坂の入口、喫茶店「アマンド」の脇には、「使い未知」という作品がありました。
「これなら私でも描けるかも」と思いました(作者の方、ゴメンナサイ!)
作品の下にはタイトルやコンセプトが表示されています。
§ アートの街づくり
このデザイナーズフラッグ・コンテストは、六本木の「アート&デザイン」をテーマにしたまちづくりのイベントです。
六本木では、2023年5月27日(土)〜5月28日(日)の2日間、「六本木の街を舞台にしたアートの饗宴『六本木アートナイト2023』」が開かれます。
▽六本木アートナイト2023公式サイト
▽六本木アートナイト2023概要
このイベントも2009年から始まり12回目。今回のテーマは「都市のいきもの図鑑」。会期中は、森美術館、サントリー美術館、国立新美術館など文化施設や、ヒルズ、ミッドタウンなどの複合施設、商店街と連携して、特別プログラムの展覧会やイベントが行われるようです。どんなことになるのでしょうか。
§ 六本木デザイナーズフラッグ・コンテストのまとめ
ふと気が付けばいろいろなデザインがずーっと並んでいる六本木の「フラッグ」。街づくりの方向性に沿って、長く続いているイベントなのでした。散歩のついでにお気に入りの1枚を探してもいいですね。きょうもいい一日になりそうです。
【 JAARAで散歩】六本木で散歩
▽ロアビルの囲いの壁面に現れた「kawaii」を見に六本木へ
▽デザイン・アートの街にアートを見つけに 六本木交差点へ
▽雨に消える透明な椅子 六本木・けやき坂のパブリックアート
▽芸術としてのベンチとベンチとしての芸術 六本木・けやき坂へパブリックアートを見に行く
▽若手アーティストの壁画を見に 六本木へ
▽ビルの谷間の神域 六本木・麻布でタイムスリップする
▽大画面の壁画の迫力 赤坂・六本木の地下鉄駅へ
▽冬のイルミネーション さまざまなシーンを見に 赤坂・六本木へ
【 JAARAで食べ飲み】六本木・西麻布で食べ飲み
▽点心を心おきなく 六本木の『歩高里(ブルゴーニュ)』さんへ
▽オーガニックワインと十割蕎麦 六本木の『莉々庵』さんへ
▽食事メインでお酒もお手頃 六本木の『蕎麦六本』さんへ
▽おいしい上質の焼き鳥を食べに 西麻布の『一歩』さんへ
▽六本木の気楽な居酒屋さん 『松ちゃん』へ
▽西麻布の味わい深い焼き肉屋『胡同』さんへ