【皇室の話題】女性皇族がグラビアに登場する効用とは(2022年1月13日~1月19日)

         


 
 皇室の新年の行事は元日と2日に「新年祝賀の儀」と「新年一般参賀」があり、その後中旬に「講書始の儀」と「歌会始の儀」があって一段落する。宮中祭祀では、元日に「歳旦祭」、3日に「元始祭(げんしさい)」がある。元始祭は天皇が親祭する(直接お祭りの式を執り行う)「大祭」で、戦前は「旗日」だった。
 この週に発売の女性三誌は、『女性自身』と『女性セブン』が歌会始の儀の天皇、皇后をカラーグラビアにしている。『女性自身』は皇室にかける比重がおおきいイメージがあり、この週の号では6月9日の天皇皇后結婚30年を先取りし、「〝愛の誓い〟から30年」としてカラーグラビアにしている。一方『女性セブン』は「悠仁さまご両親と初めての〝学びの日〟」と題して10日の「JICA海外移住資料館訪問」をカラーグラビアにしている。
 グラビアには愛子内親王、佳子内親王もよく登場する。女性皇族がグラビアに登場する効用とは何だろうか。
 皇族が錦絵になったりブロマイドになったりするのは戦前からあったことで、人々はその容姿や装いに注目し、縁談の状況などを話題にしていた。
 現代でも、女性皇族のファッションを取り上げる記事があり、戦前からの「憧れの対象」としての皇室の存在感は変わっていないのだろう。そのベクトルでの人々の関心があり、購読動機になることを踏まえてのグラビアづくりと思われる。
 ただ、その伝統がこれからもそのまま続くのかどうか。
 皇室・宮内庁のSNSでの情報発信が話題になっている。英国との違いがあり、日本ですぐに進展するとは思えないが、ファッションや特別な存在に対する関心というより、皇室の活動に関心が向くような仕掛けにした方が、将来があかるくなるのではないだろうか。

§ 雑誌の主な見出し

『女性自身』 2023年1月31日号:1月17日発売
 ■[小室]圭さん(31)「[日本政府]終身[VIP]待遇」
 ■紀子さま(56)「次期天皇家は見た目重視」(新)侍医 メタボ専門家
 
『週刊女性』 2023年1月31日号:1月17日発売
 ■天皇陛下[62]知られざる素顔『Dr.コトー診療所』が愛読書
 
『サンデー毎日』 2023年1月29日号:1月17日発売
 ■英ヘンリー王子が伝えた[血のスペア]の苦悩
 
『女性セブン』 2023年2月2日号:1月19日発売
 ■[独占内幕]佳子さま[28]1人暮らしは10億円大豪邸!
 ■眞子さん[21]妊娠を猛烈サポート小室佳代さん[56]「念願セレブ渡米」

§ 日誌

天皇 皇后 愛子内親王

▽1月13日(金曜)
【天皇・皇后】講書始の儀(皇居・宮殿「松の間」)毎年1月に天皇が皇后と一緒に皇居で、人文科学・社会科学・自然科学の分野における学問の権威者から説明を聴く儀式。秋篠宮夫妻や佳子内親王ら皇族も出席
▽1月18日(水曜)
【天皇・皇后】歌会始の儀(皇居・宮殿「松の間」)

秋篠宮家

▽1月13日(金曜)
【秋篠宮・紀子妃・佳子内親王】講書始の儀(皇居・宮殿「松の間」)
▽1月18日(水曜)
【秋篠宮・紀子妃・佳子内親王】歌会始の儀(皇居・宮殿「松の間」)
【秋篠宮・紀子妃】「第63回交通安全国民運動中央大会」に臨席(新宿区のホールで)
▽1月19日(木曜)
【秋篠宮】総裁を務める日本動物園水族館協会の行事出席などのため広島県を訪れ、広島市の平和記念公園にある原爆慰霊碑に供花。公園内の被爆遺構展示館と原爆資料館も視察
▽1月20日(金曜)
【秋篠宮】日本動物園水族館協会の総裁として広島市の安佐動物公園を視察。同日帰京

各宮家

▽1月13日(金曜)
【三笠宮の寛仁親王の信子妃】講書始の儀(皇居・宮殿「松の間」)
【三笠宮の彬子女王】講書始の儀
【高円宮の久子妃・承子女王】講書始の儀
▽1月13日(金曜)
【三笠宮の彬子女王】日中国交正常化50周年を記念して開催されている展覧会「兵馬俑と古代中国~秦漢文明の遺産~」を観賞(東京都台東区の上野の森美術館)
▽1月16日(月曜)
【三笠宮の寛仁親王の信子妃】昨年2022年11月に乳がんの摘出手術を受けた術後の補助療法として23日から慶応大病院(東京都新宿区)で放射線治療を始めると宮内庁が発表
▽1月18日(水曜)
【三笠宮の寛仁親王の信子妃】歌会始の儀(皇居・宮殿「松の間」)
【三笠宮の彬子女王】歌会始の儀
【高円宮の久子妃・承子女王】歌会始の儀

 
宮内庁HP【天皇皇后両陛下のご日程 令和5年(1月~)】
宮内庁HP【秋篠宮家の御日程 令和5年(1月~)へ
 
皇室ウイークリー 産経新聞
皇室7days 朝日新聞DIGITAL
 
これまでの【皇室の話題】
▽皇室の存在の「お得感」とは何か
▽皇室の情報発信 何を伝えるのか
▽あるべき姿、役割をどうとらえるのか(2023年2月3日~9日)
▽佳子内親王が願う「幅広い選択肢を持てる社会」
▽愛子内親王の和歌に注目集まる