自分の人生を振り返って、これでよかったのだろうか、ちがったのだろうか、と思う時があります。そんな時はラフマニノフの「チェロとピアノのためのソナタ」の第三楽章を聞きます。一筋縄ではいかない、あざなえる縄のような人生。そのフォルムを描くような旋律を聞いて、かみしめます。
§ 変転する曲想
ラフマニノフ 「チェロとピアノのためのソナタ ト短調」 作品19
第三楽章 アンダンテ(変ホ長調)
曲は短調で始まり、いつしか長調へと変わり、次のフレーズではまた短調に転じ……というように展開します。
§ 最後に訪れる朝の日差し
長調の旋律は背景に哀愁を帯び、短調の音の流れに温もりを感じます。
後半では不安、煩悶、諦め、懊悩が訪れます。それを突き抜けると、広々とした心に祈りが生じます。最後は窓から差し込む朝の日差しが見えるようです。
§ 光に至るまでの道はまだ続く
最後は光に包まれます。そこに至るまでの人生はまだまだ続きます。
時に速く、時にゆっくりと。たゆたいながら、進んで行きます。
【単身赴任実録】
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