プレゼントでは『心』も一緒に贈りたいもの。高価な品は相手に負担をかけがちです。値段控えめ1,000円以下のプチ・ギフトでも、気持ちが伝わればすてきな贈り物です。心をこめれば『世界でひとつだけ』にもなるでしょう。相手のことを思いながら、あれこれ考えるのはたのしい時間です。
§生活のシーンをイメージする
心のこもったプレゼントを選ぶには『相手のことを思い浮かべてみるのがいちばん』とよく言われます。贈る相手―あの人―のことを考えると、生活のいろいろなシーンが思い浮かびます。まずはあの人の日々のシーンをイメージしてみましょう。
1.仕事のシーンをイメージする
あの人はいつもデスクに向かっている人でしょうか、営業で外回りが多い人でしょうか。ずっと屋外で活発に動いている人かもしれません。あの人が仕事で思う存分、力を発揮することを考えてみましょう。
オフィスでは筆記具を使うことが多いのでは。スタイリッシュで心が引き締まるシャープペンシル、木のぬくもりのあるボールペンなどは使っていてうれしいもの。パソコン周りの小さな照明があったら役に立つかもしれません。書類に囲まれている人なら、シンプルなバインダやペーパーウエイトがあれば、整理がしやすくなりますね。
外回りが多い人や屋外で作業する人なら、タオルやハンカチは必需品。お気に入りのタオルがあれば、仕事に張り合いが出るというもの。車に乗ったり鍵付きのパッケージをよく使ったりするのなら、キーケースがあると便利でしょう。とっさの情報をメモしておくコンパクトなノートがあるといいかもしれません。
「このごろは老眼鏡を使うようになっちゃった」という恩師や先輩なら、眼鏡のチェーンやストラップ、ケースがうれしいでしょう。
2.くつろぎのシーンをイメージする
仕事から帰った後や休日に自宅でくつろいでいるシーンを思い浮かべてもいいですね。コーヒーを飲みながら雑誌を読んだり音楽を聴いたり。そんなときには大きめのマグカップがいいかもしれません。マグカップは仕事場でもくつろぎを与えてくれるでしょう。カップがあるなら、コースターがあったらいいな、と思っているかもしれません。
いつもの飲み物に加えて、ちょっとめずらしいコーヒーや紅茶があれば、日常に変化を生んでくれそうです。パッケージがきれいなだけでもすてきですね。
お風呂で疲れをいやすなら、体をじっくり温める入浴剤が喜ばれるかもしれません。あがった後はバスマットと洗い立てのタオルでさっぱりと。
お酒が好きなら、日本酒の酒器、焼酎のぐい飲み、ウイスキーのグラスなどでくつろぎを深めてもらってはどうでしょう。お酒の器はいくつあっても、その日の気分で選べるのでじゃまになりません。ナッツやドライフルーツをのせるお皿も気に入ったものにしたいところ。
チョコレートはお酒のおともにも、甘党がホッとするひと品にもなりますね。クッキーやケーキは午後の時間につまみたくなります。お友だちと一緒に味わうのが好きな人なら個包装で。取っておくにも便利です。
お部屋の中にちょっとしたアイテムがあれば心がなごみます。北欧テイストのティッシュボックスカバーや、シックなリモコンボックス、スマホスタンドなど、自分では買わないものでも、もらったらうれしいもの。フォトフレームやスノードーム、花瓶や置物はインテリアの名わき役。風鈴やお香炉なら実用的です。
3.楽しみのシーンをイメージする
休みの日のお出かけはうきうきします。ふだん着のお出かけで身につけるアクセサリーなら、高価なブランドものでなくても、デザインのセンスが光るチープシックなアクセサリーはさりげなくておしゃれ。お気に入りのアクセサリーと出かければ楽しみも倍増です。お買い物がてらのお出かけなら、ポーチや小さめのトートバッグがあれば、さっと持って出られます。
自分の趣味にまつわるアイテムは心が弾みます。音楽をする人なら、楽器をかたどったアクセサリーやステーショナリー、美術が好きなら名画の冷蔵庫マグネットを。自分で絵を描くなら、色鉛筆やクレパス、スケッチブック。ほしかったけど買いそびれていたということがあるかもしれません。アウトドア派ならハイキングで使うカップや、ジョギング用のウエストポーチがいいかもしれません。
§持っているものを考えて
あの人がすでに持っているものと重なるとうれしさも半減です。たったひとつのものにしてもらえるのか、いくつあってもよいものなのかを考えてみましょう。
持っているものと、新しくもらったプレゼント、その両方が引き立つなら、こんな素晴らしいことはありません。
§好みを見きわめて
贈り物は『贈りたいもの』より『もらってうれしいもの』が基本。あの人の好みや個性をよく見きわめましょう。
1.色
どんな色が好きなのか。鮮やかな色か、落ち着いた色か。着ているもの、持っているものを思い出してみましょう。
2.テイスト
キャラクターならどんなタイプが好みなのでしょう。元気がいいタイプ?控えめなタイプ? 好みのテイストをイメージしてみましょう。それによって、同じタイプの品物でもデザインの方向が違ってきますよね。いいなと思った『面白グッズ』も、相手によっては『おちゃらけだ』とシラけた気分になるかもしれません。お手頃価格の品物であればこそ、その品の持つ価値を確認したいものです。
3.個性
左利きの人へのプレゼントなら、左右の使い分けがある品物には注意が必要です。人にはそれぞれ個性があるもの。食べものの場合は好き嫌いもありますが、『食べられないもの』があるかもしれません。相手の個性に気が付いていれば、相手もあなたの心遣いに気が付いてうれしくなることでしょう。
あの人の日常を考えて、あの人の笑顔を思い浮かべて―。プレゼント選びを楽しんでみましょう。