【皇室の話題】天皇のスピーチが記者会見のようだった違和感(2023年6月16日~22日)

         


 
 天皇皇后はインドネシアを訪問した。大統領との午餐会でのスピーチはなく、その後、大統領と並んで記者会見のようにして話した。これには違和感を覚えた。
 天皇は何かのイッシューを話しに行くのではない。〇〇のプロジェクトへの技術支援が決まりました、〇〇ドルの経済援助をすることになりました―という内容なら、台の前に立って発表するのもいいだろう。
 だが、国際親善について述べるのは別の形の方がいいような気がする。
 (2023.6.23 皇室王室勉強家・以出江 凡)
 
 ■天皇皇后両陛下 インドネシア ジョコ大統領夫妻と会見 | NHK

¶ 日誌

天皇 皇后 愛子内親王

▽6月17日(土曜)
【天皇・皇后】国賓としてインドネシアを公式訪問。国際親善目的の外国訪問は即位後初。皇后とそろって臨むのは2002年12月以来20年6カ月ぶり。午前に羽田空港から政府専用機で出発、午後に首都ジャカルタに到着
【天皇】19日に予定されたジョコ大統領夫妻主催の昼食会で、あいさつを述べる機会がなくなったと宮内庁が明らかにした。大統領側から「より和やかで打ち解けた雰囲気で話したい」との意向が示され
、尊重したと説明した。23日までの滞在中、天皇が公式にあいさつをする機会はなくなった
▽6月18日(日曜)
【天皇・皇后】(インドネシアを訪問中)日本の支援で整備されたジャカルタ都市高速鉄道(MRT)の車両基地を視察。皇后は19日の歓迎行事などに向け体調を整えるため滞在先のホテルで過ごした
▽6月19日(月曜)
【天皇・皇后】(インドネシアを訪問中)首都ジャカルタ南方ボゴールにある大統領宮殿で歓迎行事。天皇はジョコ大統領と言葉を交わし「若い人々の交流により、両国間の友好親善が一層発展することを心から願う」と語った。引き続き、宮殿で大統領と会見、天皇から先の大戦に関する言及はなかったという
▽6月20日(火曜)
【天皇・皇后】(インドネシアを訪問中)インドネシアの独立に功績があった政治家や市民らが眠る「カリバタ英雄墓地」で英霊碑に供花。午後、日本留学経験者が中心となって設立したダルマ・プルサダ大で学ぶ学生らと交流。このほか国立博物館や職業専門高校を視察。夜は滞在先のホテルで在留邦人らと懇談
▽6月21日(水曜)
【天皇・皇后】(インドネシアを訪問中)天皇はジャカルタから政府専用機でジャワ島中部の古都ジョクジャカルタへ移動。午後は日本の支援で整備された砂防実験施設を視察。夜はクラトン宮殿を訪れ、特別州知事を兼務するスルタン(イスラム王侯)のハメンクブオノ10世の出迎えを受け夕食会に出席
▽6月22日(木曜)
【天皇・皇后】(インドネシアを訪問中)天皇は古都ジョクジャカルタ郊外にある世界遺産ボロブドゥール寺院を視察。感想として「若い方々の相互の交流によって、両国間の親善関係がより深まることを心から願っている」と述べた

宮家

▽6月19日(月曜)
【高円宮の久子妃】名誉総裁を務める環境保護団体「バードライフ・インターナショナル」の創立100周年記念祝賀会などに出席するため、フィンランドに向けて羽田空港から民間機で出発。23日に英国に移り27日帰国予定

一般

▽6月17日(土曜)
【英王室】チャールズ国王の誕生日を祝うパレードが17日、首都ロンドンで行われた。次男ヘンリー王子夫妻は欠席。国王は11月14日生まれだが、慣例により毎年6月に君主の誕生日を祝う行事が開かれる
【英王室】チャールズ国王の誕生日を祝う行事に際し、ブリンケン米国務長官は17日、祝意を伝える声明を発表。米英は民主的価値観、人権、法の支配を守りながら「ロシアが侵攻を続けるウクライナへの支援で足並みをそろえている」と親密さを強調した
▽6月21日(水曜)
【英王室】チャールズ国王は20日、ロンドンでウクライナ復興会議が開催されるのを前に、出席する各国代表者らを招いてロンドンのセントジェームズ宮殿でレセプションを開催。ウクライナのシュミハリ首相は、同国南部オデッサ沖のズメイヌイ島をロシアから奪還したことを記念するブロンズ像を国王に贈呈した

¶ 関連サイト

宮内庁HP

【天皇皇后両陛下のご日程 令和5年(4月~)】
【秋篠宮家の御日程 令和5年(4月~)】

メディア

皇室ウイークリー 産経新聞
皇室7days 朝日新聞DIGITAL
 

これまでの【皇室の話題】

▽天皇の〝本質〟とは何か、それは誰によって形作られるのか(2023年6月2日~8日)
▽皇室は伝統文化継承の担い手(2023年5月26日~6月1日)
▽天皇の存在を国民に印象付ける活動の場面とは何か(2023年5月19日~25日)
▽上皇、上皇后が皇室に存在する意味とは(2023年5月12日~18日)
▽英国と日本、神さまと王権との関係の違いは(2023年5月5日~11日)
▽天皇・皇族を縛る〝掟(おきて)〟とは(2023年4月28日~5月4日)
▽雅子皇后の苦悩とは何か、どこから来るのか(2023年4月21日~27日)
▽短期と長期 どちらがほんとの「お得」なの?(2023年4月14日~20日)
▽皇室の生きづらさとは(2023年4月7日~13日)
▽天皇の「お得感」の歴史的な変遷とは(2023年3月31日~4月6日)
▽天皇・皇室についてもやもやした時に考えてみること(2023年3月24日~30日)
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▽皇室の情報発信 何を伝えるのか(2023年2月10日~16日)
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