今度の休みはどこかへ散歩に行こうかな。そんなとき、街角の芸術作品=パブリックアート=を見に行くのはどうでしょうか。今回は青山一丁目駅とその近くにある作品をご紹介します。神宮前―青山―赤坂―六本木―麻布(JAARA)は歩くだけで楽しい街。目的があれば歩くのがいっそう楽しくなりますね。
※ JAARA(ジャーラ)は[神宮前―青山―赤坂―六本木―麻布]の街の連なりを指す造語です。
§ 100歳現役画家のステンドグラス
今回のスタートは青山一丁目駅。東京メトロ銀座線で来て、南青山側の改札(渋谷方向のホームの改札)を出ます。右に進むと、洋画界の巨匠 野見山 暁治さんの原画・監修によるステンドグラスが見えてきます。
2020年10月から公開されている作品「みんな友だち」です。1200ピースを組み合わせ、大きさは縦3メートル、横5.4メートル。LEDが内蔵されています。
赤坂御用地のみどりがモチーフの基本になっています。野見山さんは文化勲章受章の洋画家。101歳の2022年春にも個展を開催しています。
§ 伝統のモニュメント
ステンドグラスから階段4,5段を降り、さらに階段を降りると大江戸線の改札に出ます。(脇にエレベーターが設置されています)。改札正面にあるのが「花鳥風月」の立体デザインです。
8つの枠に分かれていて、タテの4列が左から花・鳥・風・月をモチーフにしています。改築前の青山一丁目駅にもありました。伝統的なモニュメントですね。現在は、大江戸線の改札から見通せる位置に設置されています。
§ 木のお人形
そこから上へ昇って5番出口を出ると、そこはホンダ本社ビルの真ん前です。ベンチがあるので一休み。後ろを見ると、植え込みに木のお人形が見えて気持ちが和みます。
ホンダのビルの青山通りに面した場所(北側)は、車やバイクの展示スペースになっており、ビルの中にはカフェもあります。東・南・西側の周囲には木が植えられており、プレートがあって種類もわかるので楽しく見て回れます。
§ 会社の顔
ホンダの展示スペースを左に見ながら進むと、細い通りを挟んだお隣は「帝国データバンク」=企業情報の調査会社の本社です。このビルの前にもアート作品が設置されています。
高濱英俊さんという水をモチーフにした石の彫刻家の作品です。帝国データバンクは別のビルにも高濱さんの作品があるようです。会社の顔のような存在でしょうか。
§ 緑のトンネル
青山通りを渋谷方向に進みます。まもなく北側(通りを挟んだ向こう側)に神宮外苑が広がります。
横断歩道を渡って北側=北青山側へ行ってみましょう。神宮外苑のイチョウ並木は350メートルほど。みどりのトンネルの中を散策するのもステキです。
§ 街角のバイオリン弾き
銀杏並木を行って帰って青山通に戻り、そこから500~600メートルほど渋谷方面へ進むと外苑前の交差点に出ます。道路を渡って少し行くとと立っているのが、ハンガリーから来たバイオリン弾きです。
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2009年のハンガリーとの国交樹立140周年、国交回復50周年を記念して、2009年に同国から贈られた「街の音楽」という作品で、2012年に設置されました。投げ銭まで彫刻になっています。
§ 青山一丁目駅からのまとめ
今回は、青山一丁目の駅から外苑前の交差点までにあるパブリックアートをご紹介してきました。外苑前からはキラー通りへ行くか、骨董通りへ行くか、楽しい青山散歩が続きます。いい一日になりそうです。
【 JAARAで散歩】青山で散歩
▽スケールの大きなストリートアートを見に 北青山のブラジル大使館へ
▽明治の軍人の気概に触れる 旧乃木邸へ
▽黄金色のトンネルを抜けに 明治神宮外苑のイチョウ並木へ
▽秘密の道を抜けてパブリックアートを見る 青山一丁目駅へ
▽おもしろい絵本と出会いに 北青山の「伊藤忠SDGsスタジオ」へ
【 JAARAで食べ飲み】青山で食べ飲み
▽おしゃれな街で気安く食事 北青山の『青山ふーちん』さんへ
▽南青山にひっそりと存在する謎の居酒屋の原点『中西』さんへ