【皇室の話題】天皇の国際関係での「お得感」を醸す雰囲気とは(2022年7月22日~28日)

         


 
(この記事は2022年の出来事についての記事です)
 天皇の存在は、日本にとって国際関係での「お得感」を生んでいる。外国の要人は天皇と会うことに喜びを感じていると思う。歴史的、国際的な存在だからだ。上皇はウインストン・チャーチルと一緒にご飯を食べたという人物、現在の天皇も国際的に有名だ。いずれも独特の雰囲気を醸し出しているだろう。

¶ 天皇が外国要人に対し醸し出す雰囲気とは

 天皇と会う外国の要人はどのような雰囲気を感じるだろうか。天皇は外国要人に対しどのような雰囲気を醸し出しているのだろうか。おそらく、とても魅力的な雰囲気を醸し出している。それが国際関係の「お得感」につながっている。どのような雰囲気なのか、想像をたくましくしてみる。

§ 歴史的な雰囲気

 まず歴史的な人物であることから、会うことに価値を感じるであろう。世界で一番古い王統の継承者である。祖先の千年の歴史が明らかな人である。
 近代でいえば、太平洋戦争の当事者の昭和天皇の孫である。あるいは近代日本の中心人物の子孫である。自分の尊敬する先達が昭和天皇、明仁上皇に会っていた、ということがあるかもしれない。

§ 国際的な雰囲気

 世界の各国の要人に知己がいるであろう人物である。世界の多くの人に知られている人物である。
 日本人から敬意を持たれている人物である。ある種崇敬を集めている人物である。また、世界の多くの人から敬意を持たれている人である。
 その人物となら会う甲斐があるというものだ。

§ 雰囲気と人間性と

 天皇は歴史的な雰囲気を醸し出す。国際的な雰囲気を醸し出す。日本という社会の雰囲気を醸し出す。それらによって神秘的な雰囲気を醸し出す。
 そうした雰囲気とは別に、あった人が感じるものがある。
 人として、人物としての雰囲気である。その面で、相手にどんな雰囲気を与えるだろうか。そこが日本国と日本国民統合の象徴としては、非常に重要な部分なのだと思う。
 (皇室王室勉強家・以出江 凡)

¶ 日誌

天皇 皇后 愛子内親王

▽7月27日(水曜)
【天皇・皇后】来日したインドネシアのジョコ大統領夫妻と皇居・御所で会見。天皇、皇后がそろって外国の要人と面会するのは2019年12月以来

秋篠宮家

▽7月22日(金曜)
【佳子内親王】明治天皇百十年祭に際し、明治神宮(東京都渋谷区)を参拝。祭は30日。21日には天皇、皇后と秋篠宮夫妻が参拝
▽7月27日(水曜)
【秋篠宮・紀子妃】全国高校総合体育大会の総合開会式出席などのため、羽田発の民間機で徳島県を訪問。1泊2日、この日は鳴門市でバドミントンの試合を観戦
▽7月28日(木曜)
【秋篠宮・紀子妃】徳島市のコンベンション施設「アスティとくしま」で全国高校総合体育大会の総合開会式に出席。その後、市内のホテルで大会運営に携わる四国4県の高校生約20人と交流。同日帰京

上皇 上皇后

▽7月26日(火曜)
【上皇】東大病院(東京都文京区)で24日に心臓のMRI検査を受けた結果、心臓の弁がうまく閉じない「三尖弁(さんせんべん)閉鎖不全」による右心不全と診断されたと宮内庁が発表
 ■三尖弁閉鎖不全症|慶應義塾大学病院 KOMPAS (keio.ac.jp)
【上皇后】24日に東大病院で右目の後発白内障の手術を受けたと宮内庁が発表。2019年6月に白内障の手術を受けた後、2020年9月に後発白内障と診断されていた。現時点で経過は良好という

宮家

▽7月23日(土曜)
【三笠宮の寛仁親王の瑶子女王】自立して活動する障害者や支援者を表彰する第22回ありのまま自立大賞の授賞式に出席(仙台市の福祉プラザ)
▽7月26日(火曜)
【三笠宮の百合子妃】新型コロナウイルス感染で入院していた聖路加国際病院(東京都中央区)を26日に退院したと宮内庁が発表

一般

▽7月22日(金曜)
【英王室】エリザベス女王(96)のひ孫で、王位継承順位3位のジョージ王子が22日、9歳の誕生日(代替わり後の継承順位は2位)

¶ 関連サイト

宮内庁HP

【天皇皇后両陛下のご日程 令和4年(7月~)】
【秋篠宮家の御日程 令和4年(7月~)】

メディア

皇室ウイークリー 産経新聞
皇室7days 朝日新聞DIGITAL

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