雅子皇后の誕生日(12月9日)があり皇后の記事が中心で、雅子皇后の新たな時代が予感されるというトーンが目についた。各誌は、誕生日に際した「ご感想」に例年あった「快復に努める」がなく、「医師団見解」にも同様に「体調が整いにくい」などの文言がなくなったことを指摘。体調の回復を見てとる。
また「ご感想」に愛子内親王への言及がなく、成人した内親王を見守る姿勢もうかがっている。
『週刊文春』は皇后のこれまでの「悲しみ」を振り返り、「二十九年前、雅子さまが皇室に入るときに授かったお印はハマナスだった。花言葉は『悲しくそして美しく』。令和五年、悲しみを乗り越えた皇后雅子さまの時代が美しく開花しそうだ。」 と結ぶ。
『女性自身』は20年の闘い続けた病気についての記述がなかったことを「お誕生日コメントに〝劇的な変化〟」とし、体調の快復と強めた自信が文書に現れているとする。
『週刊女性』は少しトーンが異なり、「依然としてご体調には波があり、時折お疲れのご表情が垣間見えることもありました」との「皇室ジャーナリスト」のコメントを引いて「皇室外交に強い使命感をお持ちの雅子さまは、〝今までできなかったぶんも〟と意気込みつつも、一進一退のご体調と向き合いながら、ご自身のキャパシティを模索されているのではないでしょうか」としている。
愛子内親王の記事では『女性自身』が、「これまで天皇陛下が愛子さまに歴史や伝統の重要性を伝えてこられたのも、自国の文化も他国の文化も尊重できる正しい国際人として活躍してほしいという願いをお持ちだからなのでしょう」という「宮内庁関係者」のコメントを引いて、愛子内親王が将来、皇室の顔として国際親善を担っていくことを天皇、皇后が期待しているのではないかと推測する。
§ 新聞広告に見る各誌の主な見出し
『女性自身』 2022年12月27日号:12月13日発売
■雅子さま[59][闘病20年目]涙の全快宣言「国民に恩返し」
■愛子さま[21]天皇陛下[62]が指名!「世界の内親王<プリンセス>に」
『週刊女性』 2022年12月27日号:12月13日発売
グラビアで皇后のカラー特集
■雅子さま[59]「アジア初訪問」[計画]も尽きない心痛の種
■小室圭さん[31]突然の「日本解禁」で狙う[顧客独占]
『週刊新潮』 2022年12月22日号:12月15日発売
■[〝炎上〟危機]「秋篠宮」が言い出した「SNS発信」に「宮内庁」戦々恐々
『週刊文春』 2022年12月22日号:12月15日発売
■雅子さまが闘った「悲しみの時」 誕生日文書で愛子さまへの言葉が消えた
『文藝春秋』 2023年新年特大号:12月9日発売
■平成の天皇皇后両陛下大いに語る
§ 動静/日誌
天皇 皇后 愛子内親王
▽12月9日(金曜)
【皇后】59歳の誕生日
【天皇・皇后・愛子内親王】皇后誕生日に際し、天皇・皇后は皇居・宮殿で、秋篠宮夫妻や宮内庁長官ら幹部、岸田文雄首相ら三権の長などとの祝賀行事に出席。誕生日あいさつのため、東京・元赤坂の赤坂御用地にある上皇ご夫妻の住まい仙洞御所を訪問。その後、皇居・御所に戻り、愛子内親王も加わって、側近トップの侍従長や侍従職職員らから祝賀を受けた
▽12月13日(火曜)
【天皇】細田博之衆院議長と尾辻秀久参院議長から国会終了についてのあいさつを受けた(宮殿)
▽12月14日(水曜)
【天皇・皇后】厚生労働大臣表彰の保健文化賞を受賞した医療関係者らと面会(皇居・御所)
▽12月15日(木曜)
【天皇】「賢所御神楽(かしこどころみかぐら)の儀」(皇居・宮中三殿の賢所)
▽12月16日(金曜)
【天皇・皇后】東京・丸の内の静嘉堂文庫美術館を訪れ、創設130周年と新美術館開館の記念展「響きあう名宝―曜変・琳派のかがやき―」を鑑賞
秋篠宮家
▽12月10日(土曜)
【秋篠宮一家】ベルギーのフィリップ国王の妹で来日中のアストリッド王女と面会(東京・元赤坂の赤坂御用地にある宮邸)
▽12月14日(水曜)
【秋篠宮・紀子妃】第37回と第38回の国際生物学賞授賞式に出席(東京・上野の日本学士院会館)
▽12月15日(木曜)
【秋篠宮・紀子妃】「賢所御神楽(かしこどころみかぐら)の儀」(皇居・宮中三殿の賢所)
宮内庁
▽12月9日(金曜)
【宮内庁】初代天皇とされる神武天皇陵(奈良県橿原市)の周囲の発掘調査現場を報道陣と研究者に初めて公開。近代の造成に伴う遺物が出土した。遺構は見つからなかった
一般
▽12月12日(月曜)
▼歌人で短歌評論家の篠弘(しの・ひろし)さんが12日午前5時44分、多臓器不全のため東京都の病院で死去。89歳。歌会始の選者、皇室の和歌の相談相手「宮内庁御用掛」を務めた
宮内庁HP【天皇皇后両陛下のご日程】へ
宮内庁HP【秋篠宮家の御日程】へ
皇室ウイークリー 産経新聞
皇室7days 朝日新聞DIGITAL