東京の港区には大使館がたくさんあります。明治政府が旧大名屋敷跡などを各国に提供したからといいます(港区ホームページ/港区には大使館がいっぱい!)。大使館が集積したので、外国人にとって買い物や教育が便利な環境になり、その後も新しい国が大使館を設けることになったのでしょう。その中には、人知れず、気が付くと、そこにある、という大使館もあります。
神宮前―青山―赤坂―六本木―麻布(JAARA)は歩くだけで楽しい街。目的があれば歩くのがいっそう楽しくなりますね。
※ JAARA(ジャーラ)は[神宮前―青山―赤坂―六本木―麻布]の街の連なりを指す造語です。
§ 閑静な住宅街のビルに
南麻布の有栖川宮記念公園の周囲には大使館がたくさんあります。
周辺は閑静な住宅街でもあります。そんな街中を進んで行くと、なんということのない建物の前のスペースに外交官車両があり、国旗が翻っています。
玄関を見てみると、ボスニア・ヘルツェゴビナの大使館でした。
長い歴史と豊かな文化を持つ国です。その歴史の過程では、大いなる悲しみもあったことと思います。そのことを知ってみたい国です。
ボスニア・ヘルツェゴビナ – Wikipedia
§ 繁華な交差点に面したビル
桜田通りから外苑東通りが通じる飯倉交差点。
その一つの角に、「飯倉ITビル」があります。そしてここにも大使館がありました。トンガとモルディブです。
交差点の向かいは飯倉のランドマーク「ノアビル」。ここにはフィジー大使館があるのでした。
§ ビル全体
さまざまな国の大使館が集合して入居している〝大使館ビル〟は、以前に記事でご紹介しました。
◇12大使館が集積 ラテンアメリカの外交の拠点、西麻布のビルへ
ラテンアメリカの国々の大使館です。日本からは遥かに遠いけれど、何かのご縁で旅行に行く機会があったら、お世話になりましょう!
§ 人知れず大使館のまとめ
井上陽水さんの歌に「ビルの最上階」があります。15階建てのビルの各フロアの様子が、14階から順に語られていきます。そこに「人知れず6階はアフリカの聞き覚えのない国の大使館…」という歌詞が出てきます。
多くの人は気付かない人知れず大使館、実際の世界にもあったのでした。きょうもいい一日になりそうです。
【 JAARAで散歩】大使館を見る散歩
◇EU大使館の窓はなぜ不揃いなのか 答えは「多様性」
◇ウクライナの現状を伝える写真を見に 西麻布のウクライナ大使館へ
◇まだ見ぬ国の人々を思い浮かべて 大使館を見に元麻布へ
◇バルト海の未知の国の歴史を思う リトアニア大使館を見に元麻布へ
◇ソフトパワーをアピールするパネルを見に 元麻布の中国大使館へ
◇港区にはなぜ大使館が多いのか 歴史を思い浮かべながら西麻布へ
◇戦時下のウクライナの人々の思いを感じに 西麻布のウクライナ大使館へ