東京・六本木の国立新美術館は、日本のアートの一大拠点。2023年5月現在は「ルーブル美術館展 愛を描く」を開催中です(6月25日まで)。展覧会にはもちろんお金を払って入場するわけですが、館内に入るのはタダです。国立新美術館はお金を使わなくても、無料でタダで楽しめます。どんなふうに楽しめるのか、ご紹介しましょう。
神宮前―青山―赤坂―六本木―麻布(JAARA)は歩くだけで楽しい街。目的があれば歩くのがいっそう楽しくなりますね。
※ JAARA(ジャーラ)は[神宮前―青山―赤坂―六本木―麻布]の街の連なりを指す造語です。
§ 建物自体を楽しむ
美術館へは地下鉄六本木駅方向からでも乃木坂駅方向からでも行けます。
国立新美術館 THE NATIONAL ART CENTER, TOKYO (nact.jp)
どちらからいくにせよ、入口は一つです。
建物自体が著名な近代建築なわけなので、楽しめます。
この入口、あれ、この円錐形、どこかでみたことがあるような。
ガラス張りの円錐形のフォルムが、表参道の日本看護協会ビルとそっくりじゃん。そうです。どっちも黒川紀章さんの設計なのでした。
地下から3階までが連続して繋がっているような構造です。
優れた近代建築をタダで楽しめます。
§ 館内のアートを楽しむ
訪れた日は日曜日なので、1階はルーブル美術館展の入場に並ぶ列が長く続いていました。そこをパスして2階へ上り、壁面を見ると、フクロウのようなオブジェがかかっています。「武蔵野皮トンビ」。牛の皮に描かれているそうです。
鴻池朋子さん(こうのいけ・ともこ)という人の作品です。この人をフィーチャーするプロジェクトが行われているようで、彫刻や「手芸」の作品が館の内外に展示されています。

陸に上がる

狼ベンチ

物語るテーブルランナー
というわけで、アートをタダで楽しめます。
うらあやかさんという人もフィーチャーしているらしく、地下では映像を放映。

外には屋外広告ような垂れ幕があり、これも作品です。
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蜂と関わろうとする身振り(適正な関係は壊されてしまった..)
§ くつろいで楽しむ
各階にベンチがあるので、タダでくつろげます。
また各階にカフェのような場所があるので、飲み物はタダではありませんが、くつろげます。
外の景色を見るのはタダです。
2階からは隣の米軍施設の屋上にある公園が見えました。
六本木トンネルの上ってこんなになっているんだ。知らなかった。
3階からは、在日米陸軍の六本木ヘリポートが遠望できます。
方向を変えると、こちらに見える黒い建物は、有名アーティストのスタジオかもしれません。
§ 本に出合ったりして楽しむ
3階にはアートライブラリー、図書館があります。
アート系の雑誌、美術の全集もの、これまでの展覧会図録、各地の美術館の収蔵目録などがあります。タダで入れます。
いろんな書籍があるので、本に出合ったりして楽しめます。のんびりするだけでもよさそうです。
§ アートな買い物を楽しむ
地下にはショップがあります。買うにはお金が要りますが、見て回るだけならタダです。見て回るだけでも、面白い発見があったりします。
お金はかかりますが、奥にはレストランがあります。
§ タダで楽しむ国立新美術館のまとめ
♪昼下りは、美術館で、考えたり…。井上陽水さんの「長い坂の絵のフレーム」に、そんな歌詞がありました。美術館っていいですよね。落ち着きます。ぶらっと行って、楽しみましょう。きょうもいい一日になりそうです。
【 JAARAで散歩】六本木で散歩
▽芸術としてのベンチとベンチとしての芸術 六本木・けやき坂へパブリックアートを見に行く
▽若手アーティストの壁画を見に 六本木へ
▽ビルの谷間の神域 六本木・麻布でタイムスリップする
▽大画面の壁画の迫力 赤坂・六本木の地下鉄駅へ
▽雨に消える透明な椅子 六本木・けやき坂のパブリックアート
▽冬のイルミネーション さまざまなシーンを見に 赤坂・六本木へ
▽デザイン・アートの街にアートを見つけに 六本木交差点へ
▽ロアビルの囲いの壁面に現れた「kawaii」を見に六本木へ
【 JAARAで食べ飲み】六本木・西麻布で食べ飲み
▽点心を心おきなく 六本木の『歩高里(ブルゴーニュ)』さんへ
▽オーガニックワインと十割蕎麦 六本木の『莉々庵』さんへ
▽食事メインでお酒もお手頃 六本木の『蕎麦六本』さんへ
▽おいしい上質の焼き鳥を食べに 西麻布の『一歩』さんへ
▽六本木の気楽な居酒屋さん 『松ちゃん』へ
▽西麻布の味わい深い焼き肉屋『胡同』さんへ