以前は都心でもちょっと路地を入ると野良猫を見ましたが、このごろはビジネス街でネコを見ることはなくなりました。六本木、麻布は繁華な街ですが、ネコたちが潜んでいました。いずれも精悍な顔つき、動きも敏捷そうです。荒涼とした都会を一匹だけの力で生き抜く術を持っていそうに見えます。
神宮前―青山―赤坂―六本木―麻布(JAARA)は歩くだけで楽しい街。目的があれば歩くのがいっそう楽しくなりますね。
※ JAARA(ジャーラ)は[神宮前―青山―赤坂―六本木―麻布]の街の連なりを指す造語です。
§ 通行人は気付かない
六本木ヒルズに隣接するテレビ朝日から、けやき坂を挟んでツタヤがあります。その裏はスーパーです(2023年6月現在工事中)。麻布十番からそこへ差し掛かる直前にマンションがあります。
普通のマンションです。そこに、描かれたネコが潜んでいます。通行人が多いところです。その人たちはほとんど気付いていないようです。
マンション のエントランスがギャラリーになっています。お地蔵さんのような彫像が並んでいます。
そのギャラリーの方から見ると、黒ネコの姿がくっきりと浮かび上がりました。
鋭い目が獲物に狙いを定めています。音を立てずに動いています。
§ 獲物は自分で
六本木通りのハンバーガー屋さんにもネコがいます。
青い女性につい目が行ってしまいますが。
こちらはどらネコでしょう。獲物をくわえていて、自らの敏捷さを証明しています。
この店は、別の壁にトリックアートがあるのでした。以前の記事でご紹介しました。
▽【 JAARAで散歩】街角のトリックアートを見に 西麻布から六本木通りを歩く
§ 蝶ネクタイが首輪の代わり
六本木通りの和食屋さんの前を通りかかって目が留まりました。
入口がちょっと奥まっていて、そこまでが茶室の露地と同じ趣向というか、設えがあって客を和ませます。ここにもいました。
右手を挙げているので金運を招く招き猫です(左手を挙げると人が来るらしい)。鈴の付いた首輪の代わりに蝶ネクタイをしています。こちらは前の2匹と違って家ネコ。三毛猫なのでしょう。
招き猫 – Wikipedia
見かけは地味ですが才知に富んでいる。そんなネコ柄を想像します。
§ 六本木、麻布に潜むネコのまとめ
毎日のように働いて、たまに遊んで生きていきます。気が付いたら嫌われたり、愛されたり。もしかしたら、誰も振り向いてはくれなかったり。不安とさびしさが満ち満ちた都会で、ネコたちはしなやかに毎日を生き抜いていると想像してみます。なんだがインスパイアされます。きょうもいい一日になりそうです。
▽芸術としてのベンチとベンチとしての芸術 六本木・けやき坂へパブリックアートを見に行く
▽若手アーティストの壁画を見に 六本木へ
▽ビルの谷間の神域 六本木・麻布でタイムスリップする
▽大画面の壁画の迫力 赤坂・六本木の地下鉄駅へ
▽雨に消える透明な椅子 六本木・けやき坂のパブリックアート
▽デザイン・アートの街にアートを見つけに 六本木交差点へ
▽ロアビルの囲いの壁面に現れた「kawaii」を見に六本木へ
【 JAARAで食べ飲み】六本木・西麻布で食べ飲み
▽点心を心おきなく 六本木の『歩高里(ブルゴーニュ)』さんへ
▽オーガニックワインと十割蕎麦 六本木の『莉々庵』さんへ
▽食事メインでお酒もお手頃 六本木の『蕎麦六本』さんへ
▽おいしい上質の焼き鳥を食べに 西麻布の『一歩』さんへ
▽六本木の気楽な居酒屋さん 『松ちゃん』へ
▽西麻布の味わい深い焼き肉屋『胡同』さんへ