【 JAARAで散歩】正真正銘「原宿」の洗練された街並みを歩く

         


 
 原宿という地名はかつては住居表示の地名でした。戦後になくなってしまい、いまではエリアを指す地名として使われています。固有名詞としてはJRの「原宿駅」のほか、「原宿二丁目商店会」があります。正真正銘の「原宿」の矜恃をもって名乗っているのでしょう。その街を歩くと、洗練されて気持ちのよいところです。
 
 神宮前―青山―赤坂―六本木―麻布(JAARA)は歩くだけで楽しい街。目的があれば歩くのがいっそう楽しくなりますね。
※ JAARA(ジャーラ)は[神宮前―青山―赤坂―六本木―麻布]の街の連なりを指す造語です。

§ 上品さと躍動感

 神宮前5丁目の横断歩道の所に「原二本通り」のアーチがあります。表参道を挟んで反対側の「ロハス通り」が神宮前5丁目で、「原二本通り」のアーチの方は神宮前4丁目です。
 

 
 アーチを入って進むと、左側にトレーニングジムの「GOLD’S GYM」と北欧の雑貨店「フライングタイガー」が入ったビルが見えてきます。上品さの中にも躍動感が感じられます。
 

 
 反対側にはお箸の「銀座夏野」さんの青山店。そこをクランクのようにしてさらに進みます。
 

§ 食事に雑貨、先端もアウトレットも

 とんかつ、しゃぶしゃぶ、イタリアンにシュラスコ。飲食店はいろいろあります。
 渋い感じのおそば屋さんもあります。
 

 
 一方で、最新のお店もあります。こちらは「こんなに美味しいのに体にもいい」をテーマにしたお店のようです。
 

 
 大人が楽しめる「先端」を感じます。
 
 be my flora kitchen|be my flora|ビーマイフローラ
 
 雑貨のお店もいろいろあります。アウトレットのお店もあるので、ちょっと入ってみたくなります。
 

§ なんといってもカフェ

 なんといってもカフェがさまざまに数多くあります。
 
 なかでも『LOTUS (ロータス)』さんは、「カフェブームの先駆け的存在」とされています。
 

 
 初めて入った時、コーヒーを注文すると、ソーサーにロータスのビスケットが載っていて、食べておいしくて感動しました(笑)。
 

 
 通りの前にも後ろにもカフェがあって、いろんなカフェ・シーンを楽しめそうです。
  

 

§ 表参道と外苑西通りをつなぐ

 原宿一丁目、二丁目、三丁目という地名は、昭和7年(1932年)10月に東京市渋谷区が成立した時、新町名として設置されました。
 原宿というと竹下通りが思い浮かびますが、竹下通りの辺りのかつての地名は「竹下町」。「原宿」は表参道の北側に広がっていました。
 「原宿二丁目」は、昭和40年(1965年)の住居表示の変更で、神宮前三丁目と四丁目になりました。
 このとき「原宿」という地名は消えたのですが、商店会には残り、街路灯にも「原宿二丁目」と記されています。
 

 

 
 ■地番変更の経過
  渋谷区の町名・地番変遷 | 渋谷区立図書館 (city.shibuya.tokyo.jp)
 ■新旧町名対象地図
  shibuyakunochoumei-choukaikasanetizu.pdf (city.shibuya.tokyo.jp)
 
 この商店街は、表参道と外苑西通りをつなぐ、バイパス的な通りになっています。
 外苑西通りに出たところの信号は「原宿幼稚園前」。その手前には「オークウッドレジデンス青山」があります。一定期間住居のようにして滞在できるサービスアパートメント。小室圭さんと眞子さんが渡米する前に過ごしたところなのでした。
 

 

§ 正真正銘の原宿を散歩するのまとめ

 「原宿」という地名は、住居表示の上ではなくなりましたが、それを愛している人たちがいました。そして、竹下通りの原宿は若者の街というイメージですが、旧原宿二丁目の商店街は、大人が上品に楽しめる、先端の街なのでした。きょうもいい一日になりそうです。
 
【 JAARAで散歩】これまでの「神宮前で散歩」
▽原宿・表参道の歴史と広がりをたずねて 神宮前交差点へ
▽気鋭の書と大家の絵に圧倒される パブリックアートを見に明治神宮前<原宿>駅へ
▽デザイナーズマンションの先駆けを見に 神宮前の「ビラ・ビアンカ」へ
【 JAARAで散歩】これまでの「神宮前で食べ飲み」
▽蔦に覆われた家 原宿の居酒屋『ゆかり』さんへ